2010年12月11日土曜日

戸田?造成地の農地を宅地に換地 福知山市、きょうから分譲も

 国の由良川改修事業にかかる住宅の集団移転に伴い、福知山市が整備していた同市戸田の造成地の換地処分が終了した。市が移転先一帯の農地を宅地などに換地する全国的も珍しい手法を採用し、割安で一般向けにも宅地を分譲する。住宅会社などと連携した初の宅地分譲フェアを8、9の両日、同地で開催する。今回の分譲対象は22区画で、敷地面積222?658平方メートル、売却価格623万?1849万円。
 戸田地区の造成地は、国土交通省の築堤工事に伴い、移転する川沿いの70世帯の住宅用地を含む近隣の農地66ヘクタールを市がほ場整備事業として開発。このうち6?2ヘクタール(地権者約100人)を12億7200万円をかけて宅地や公園などに造成した。この際、農地を買収せず、非農用地に整備した土地を一定割合で地権者に換地し、残る造成地を移転住宅と一般分譲に充てる手法を取り入れた。
 すでに築堤工事に伴う58世帯が移転しており、一般向け分譲も市が一昨年に試みたが、換地前で抵当権の設定などができないため売れなかった。今回新たに分譲するにあたって売価を4%下げ、農業に携わるとしていた分譲要件も緩和した。
 フェアには住宅メーカー19社、金融機関6社などが参加する。市は「官民の協力で販売促進につなげたい」と期待する。両日午前10時?午後4時。雨天実施。

引用元:フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト